たとえ愛なんてなかったとしても
「炎彬さんさえ良ければ私のパートナーになってもらえませんか?
私たち同じ嗜好を持った者同士、きっと仲良くなれるし、楽しめると思うんです」



少し恥ずかしがりながら、にこっと笑う彼女はとても可愛いし、違った意味のパートナーだったらどれだけ良かったことか。

しかし、レイナの言うパートナーの意味を考えると、卒倒しそうになる。


何度でも言うが、断じて、俺にはそのような趣味嗜好はない。

多少変わっているくらいならまだしも、あまりにもハードなものにはついていけないんだ!



「ちゃんと道具も持ってきたんです!」


「は......?道具?
......!?」



ほら、とミヒやキャシーも一つは持っているようなオーソドックスなタイプのカバンから、およそ似つかわしくないものを輝くような笑顔で取り出すレイナ。
< 407 / 559 >

この作品をシェア

pagetop