たとえ愛なんてなかったとしても
「えー! ご飯食べる時間もないんですかあ?」
「どうしても外せない仕事で、すぐに行かなきゃいけないんだ。
この埋め合わせは必ずするから。
寿司でも、うなぎでも好きなものおごるよ」
「きゃあー! 約束ですよ?
マリマリ、期待してまってまぁす。
お仕事がんばってくださぁい」
語尾にハートマークがつきそうなほどの猫なで声と、ぶりぶりした仕草に思わず鳥肌が立ちそうになった。
なんで俺はこの女を誘ったんだったか......。
可愛げがあるところがいいと思ったけれど、ぶりっこもやりすぎるとイラッとくるものがあるな。
まあとにかく、また次回誘わなければいけない。
このままでは面子が立たないから。
店で待ち合わせたので、そのままそこで別れた後に、自分の車で仕事にいくわけでもなく家に帰る。
頼めば金くらい貸してくれたかもしれないが。
財布は高級ブランドなのに、千円しか入ってないなんて!
人気グループのメンバーで、おまけに高身長でイケメンの俺が、千円しか持ってないなんて!
そんなこと言えるわけがない!!
「どうしても外せない仕事で、すぐに行かなきゃいけないんだ。
この埋め合わせは必ずするから。
寿司でも、うなぎでも好きなものおごるよ」
「きゃあー! 約束ですよ?
マリマリ、期待してまってまぁす。
お仕事がんばってくださぁい」
語尾にハートマークがつきそうなほどの猫なで声と、ぶりぶりした仕草に思わず鳥肌が立ちそうになった。
なんで俺はこの女を誘ったんだったか......。
可愛げがあるところがいいと思ったけれど、ぶりっこもやりすぎるとイラッとくるものがあるな。
まあとにかく、また次回誘わなければいけない。
このままでは面子が立たないから。
店で待ち合わせたので、そのままそこで別れた後に、自分の車で仕事にいくわけでもなく家に帰る。
頼めば金くらい貸してくれたかもしれないが。
財布は高級ブランドなのに、千円しか入ってないなんて!
人気グループのメンバーで、おまけに高身長でイケメンの俺が、千円しか持ってないなんて!
そんなこと言えるわけがない!!