たとえ愛なんてなかったとしても
家に着いてすぐに暖房をつけて、楽な服装に着替える。


自分で餃子と中華スープを作って食べてから。


両親への手紙を書こうとシャーペンと紙を準備した後に、シャーペンの芯がないことに気づく。


メールや電話はしょっちゅうしているが、来月は母さんの誕生日だから手紙とプレゼントを贈るんだ。


プレゼントには母さんが欲しがっていたブランドのバッグを用意した。


これで息子からプレゼントが送られてきたと周りに自慢できて、両親の面子も守られることだろう。


プレゼントは準備できたけど、手紙も時間があるうちに書いてしまいたい。


そう思い、シャーペンの芯を買いに行こうと外に出た。
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