たとえ愛なんてなかったとしても
僕とゆきりんみたいに、何があっても、おおらかにニコニコ笑ってた方が楽しいよ?
腕の中のゆきりんと目があって笑いかけたら、ゆきりんはニコッとした後に、何かを思い出したように急に唇をとがらせた。
「えへへ、ジュンちゃーん。
......じゃなかった!こんなのでごまかされないんだからね!
ゆき、怒ってるんだからね?
この写真は何?」
僕の腕から抜け出したゆきりんが頬を膨らましながら、差し出したのは週刊誌の写真。
相反合の英俊、新人女優Aのマンションから朝帰りって見出しの。
この時はうっかりしてたんだよねー。
カメラにも気づかず、バッチリ写真撮られちゃって。
二人きりじゃなくて他にも何人かの友だちと一緒だったと事務所は否定したけど、実際には二人きりだったんだよね。
「何でこんなに私服がダサいの!?
ジュンちゃんのカッコ悪いところが、みんなに見られるなんて耐えられない!
ジュンちゃんのカッコ悪いところを見ていいのは、ゆきだけなのに!」
そんなにダサいかな?
自分では私服のセンスは普通だと思ってたけど、モデルのゆきりんからしたらダメダメだったのかもしれない。
腕の中のゆきりんと目があって笑いかけたら、ゆきりんはニコッとした後に、何かを思い出したように急に唇をとがらせた。
「えへへ、ジュンちゃーん。
......じゃなかった!こんなのでごまかされないんだからね!
ゆき、怒ってるんだからね?
この写真は何?」
僕の腕から抜け出したゆきりんが頬を膨らましながら、差し出したのは週刊誌の写真。
相反合の英俊、新人女優Aのマンションから朝帰りって見出しの。
この時はうっかりしてたんだよねー。
カメラにも気づかず、バッチリ写真撮られちゃって。
二人きりじゃなくて他にも何人かの友だちと一緒だったと事務所は否定したけど、実際には二人きりだったんだよね。
「何でこんなに私服がダサいの!?
ジュンちゃんのカッコ悪いところが、みんなに見られるなんて耐えられない!
ジュンちゃんのカッコ悪いところを見ていいのは、ゆきだけなのに!」
そんなにダサいかな?
自分では私服のセンスは普通だと思ってたけど、モデルのゆきりんからしたらダメダメだったのかもしれない。