シンデレラガール〜私と病気と失恋と〜
――私は一時の間、翔に電話をする事ができなかった…
そんな私を見て、悠チャンは悔しそうに顔を歪めて、家の外へ出て行った…
(…悠チャン?もしかして、泣いてた…?)
私は急いで後を追いかけた。
ドアが開かない…
悠チャンが外からふさいでるんだ…。
外からは、グスンと泣いているような声が聞こえてきた。
(やっぱり泣いているんだ――。私に見られたくなかったのかな…。)
こんなに美優の事想ってくれる人を傷付けて…
私はホントにバカだ…。
付き合った時に、美優がはっきりしなきゃいけなかったんだよね・・・。