シンデレラガール〜私と病気と失恋と〜
いつもなら、我慢してしまう美優も、



この時ばかりはどうしようもなくきつくて、



疲れた母を起こしてしまった…



母『やっぱり薬が合わなかったのよ。だから飲まない方がイイていったのにぃ…。』



そんな小言を言いながらも病院に電話をしてくれた。



その間も、私はずっと吐き続けている…



もう真っ黄色の苦い胃液しか出てこなかった……。





――看護師が電話に出て、



一般の患者さんの診療前に診てくれるということだったので、



私と母は急いで病院に行く事にした―――。



家を出る前、



父が母に話していた…



父『入院の準備して行った方がいいんじゃないか?』


母『…大丈夫でしょ。その時はまた帰ってくるわ。』




お父さん、何言ってるの…?



私吐き気と痛み治ったらすぐ帰ってくるよ?






……その時は、



直ぐに病院から帰ってこれると思っていたのだ・・・。
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