シンデレラガール〜私と病気と失恋と〜
――私と母は、


病院の裏側から中に通された。



『先生がもうすぐいらっしゃると思うから、このベッドで休んどいて下さい。』


と言われ、横になったもののまた気持ち悪くなり、



持参してきたビニール袋に吐いていると、



看護師が気を利かせてトレーを持ってきてくれた。



(先生まだかな……?)



少しの時間しかたっていないが、



私には、それはそれは長い時間のように感じた―――。



寝ててもキツイ…
起きてもキツイ…


もう、どうしたらいいの…


と思っていると、



看護師が現れ、吐き気止めの点滴をうってくれた…



『では、このまま2時間ゆっくり休んで下さい。』



そういわれ、



私はこれで少しは吐き気もおさまるだろうと思い、ホッとした―――。
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