シンデレラガール〜私と病気と失恋と〜
ようやく先生が現れ、


『原因が分からないので血液検査をします。』


といわれ、検査することになったが、


私の体にはまた針穴が増えたのだった…。






……点滴を始めて2時間たつが、吐き気も止まらず全く効果が無いように感じた。


にもかかわらず、一つ目の点滴が終わると、


また同じ点滴の二つ目を付けられた…


せっかくもう終わると思い、


最後の一滴一滴を見つめていたのに…


また同じ物を付けられた私は、


点滴の煩わしさに、とても苦痛を感じていた―――。





―午前11:30―


家事をすませた母が、


“もう点滴も終わり、元気になっているだろう!”


と、私を迎えに来た。


ところが、


変わらず吐き続けてぐったりしている私を見て、


ようやく、


“これは大変な事になっている”


と気付いたようだった―――。
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