シンデレラガール〜私と病気と失恋と〜
だんだん冷静になると、怒りが込み上げてきた。


この病院に来てからの時間は何だったのだろう…。


何故、専門の医師がいないのに、患者を受け入れたのだろう…。


ホントに意味が分からない。


そしてまた、紹介状を書いてもらうまで長い時間待たされたのだった―――。






そういえば…、


昼前にあきチャンから、


《体調はどう?少しはよくなった?》


とメールがきていたのを思い出した。


今返信しとかなきゃ、後からはどうなるか分からないと思い、


動けない私は、母に携帯を取ってもらい、


力のない手で最後の力を振り絞りメールをした。


《〇〇病院に入院することになりました。心配かけてごめんね…。》


送信した後、


私は力尽きて、


手をドサッとおろした…
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