シンデレラガール〜私と病気と失恋と〜
――夜はまだまだ長い。


救命病棟は、夜にも患者が運ばれてくるし、


暴れる老人などで、


とても騒がしかった…


私は暗闇の中、色んな事を考えた―――。


留学はできるのか?
仕事はできるのか?
退院はできるのか?


これからどうやって生きていけばいいのだろう…。


考え出したらきりがなく、


なかなか寝付けずにいた―――。





――夜も更けた頃、私は看護師に起こされた。


2時間ごとの、血糖値測定の時間だったのだ。


今回の結果は200。


最初に比べたら、だいぶ下がってきていて嬉しかった。


気が付くと、


口の中もいつものようにチャンと唾液がでていて潤っており、


水でうがいをしなくても大丈夫になっていたのだ。






私はそれからも、


寝たり起きたりといった浅い眠りを繰り返しながら、


だんだんと夜が明けて行ったのだった―――。
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