シンデレラガール〜私と病気と失恋と〜
また次の日、


私は、もうHCUじゃなくても大丈夫と判断され、


まだ救命病棟ではあるが、


普通の病室に移された…






部屋は二人部屋。


隣の方は、『佐藤さん』。

母より少し上ぐらいの、ポッチャリしたおばちゃんだ。


最初移った時に、ちらっと顔を見て挨拶したが、


二人とも寝たきりの為、声は聞いても、顔を合わせる事はなかった…。


私はトイレに立つ事も許されておらず、


ベッドの横に持って来られたポータブルトイレを使っていた。


それにお風呂も、もちろん入れず、


体を拭いてもらわなくちゃいけない…


これらの事は、


年頃の女の子にとって、


精神的にもダメージを与えた…。
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