シンデレラガール〜私と病気と失恋と〜
また日が上り朝がやってきた――。


その眩しさに起こされたが、

朝が来ると嬉しい…


誰かがお見舞いに来てくれるから!





――この日もあきチャンはバイト前に来てくれた。


沢山の荷物をもって…。


MDとMDプレイヤー、雑誌に小説。


それにお守りまで…。


私が入院している間、退屈しないように何がイイかと考えてくれたらしい…


あきチャンとは半同棲のような状態で合い鍵も持っていたので、


『何か必要な物あるなら持ってくるから何でも言っていいよ!』


と言ってくれたのだった。





それから、あきチャンはバイトへ行き、


入れ代わりで母と姉がやってきて、


最初のうちは


『あきチャン今日も来てお守り持ってきてくれたよー!』


と楽しく話していたが、


棚を整理していた姉が一枚のメッセージカードを見つけた時、


一気にしみじみとした雰囲気になった…。
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