シンデレラガール〜私と病気と失恋と〜
――私は歩けるようになったので、


隣のベッドの佐藤さんとも顔を合わせる回数が増え、

話をするようになった。


佐藤さんは二型糖尿病になって長いらしく、


そのせいで今回他の内臓が悪くなり、意識不明で運ばれてきたらしい…。


私も母も、まだ激症一型糖尿病について何も分からない状況だったので、


佐藤さんに色々と教えて貰う事にした。


佐藤『糖尿病は高血糖も合併症になりやすいからいけないけど、低血糖が怖いんですよ〜』


母『そうなんですかぁ…』

美優『私も何回かなりました…。何だかイライラしたり手が震えてきたりするんですよねぇ〜』


佐藤『そう。それに倒れたりもするの…。私の知り合いは、寝てる時に低血糖になって、そのまま朝はもう亡くなってたらしいですよ…。』


母『え〜〜〜っ…コワイですねぇ…。』


母の顔が真っ青になったのがわかった…。


私も、あの時ナースコールをしててよかったと思ったのだった―――。
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