シンデレラガール〜私と病気と失恋と〜
勇三『楽しいドライブにしてやっから…。だからあんまりもう辛い事は考えんな!』
そう言って、勇三が車の雰囲気を明るくして車は発車した。
…みんな必死に私を明るくさせようと、笑わかせてくれる。
だけど、心の底からなんて笑えやしない。
翔の事思い出しては、
何度も泣きそうになった…
そのたびに、違う事を考えるようにし、
必死に涙をこらえた――。
気付かないフリしてたけど、きっとみんな気付いてたよね・・・
ねぇ、、みんな…
私、あの時上手く笑えてた…?
その日は、それ以上泣くのを我慢するのがきつくなり、
早めに家に帰る事にした―――。