シンデレラガール〜私と病気と失恋と〜

きっぱり



――私は家の近くのコンビニまで送ってもらった。


家までの距離は、10メートル程度…


なのに、とてつもなく長い距離のように感じ。


足どりは、ふらふらと宙に浮いていて、


完全に生気を無くしていた…



…もう泣くの我慢しなくてもいいよね…?


私は布団に潜り込み、


声を押し殺して泣いた――。


涙って、こんなに沢山出るんだね…


始めて知ったよ・・・。




もう二度と翔と一緒に


泣いたり笑ったり、


手を繋いだり抱き合ったり

出来ないんだ……


翔は、これから先一緒にいる相手に


私ではなく、朝香を選んだんだね――。
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