月夜に桜


けーたとは偶然同じ学校だった

何かとあたしを気にかけてくれて
帰りは近くまで送ってくれる


とにかく頼もしかった


無口で、会話は少なかったけど
けーたといると


今のあたしの環境を
今までの嫌なことを


忘れさせてくれた





けーたがいてくれるだけで
あたしは、この世界で


必要とされてるんだって

思えた





でも、だんだんと距離が近づくことで

この先に待っていた苦しみが
大きくなるなんて





思ってもなかったよ・・・
< 13 / 41 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop