月夜に桜
けーたとは偶然同じ学校だった
何かとあたしを気にかけてくれて
帰りは近くまで送ってくれる
とにかく頼もしかった
無口で、会話は少なかったけど
けーたといると
今のあたしの環境を
今までの嫌なことを
忘れさせてくれた
けーたがいてくれるだけで
あたしは、この世界で
必要とされてるんだって
思えた
でも、だんだんと距離が近づくことで
この先に待っていた苦しみが
大きくなるなんて
思ってもなかったよ・・・