俺様王子のペット
準備を済ませ、時計を見ると
七時を指していた。
そろそろ出よ。
そう思い玄関へ向かう。
リビングには、あの女が居た。
「なぁ、ここのお金あんたのやで。」
「うん。いってくる。」
あの女は私の名前を呼ばない。
"胡桃"なんて名前。
愛情も何もないにきまってる。
うちは玄関をでた。
久しぶりに外へ出た。
「ふぅ~・・・。よしっ行こ!」
うちは駅へ歩いた。
家から駅までは徒歩5分でつく。
駅に到着し、電車を待つ。
この辺りは、あまり良い地域じゃない。
夜になるとよく不良達がたまる地域だった。
電車が駅に到着し、乗り換えをすまして
桃浦駅で降りる。
10分ほど歩くと、桃浦高校へ到着した。
回りを見渡すと、不良達が写真をとっていたり
お母さんと一緒に来てる者も居た。
一人で居るのは、うちくらいやった。
桃浦高校と書かれた門をくぐろうとしたときやった。
「なあ君メアド教えてやあっ♪」
「俺サトシ。♪」
「俺はシゲル♪」
いかにもチャラいですって感じの男2人が近づいてくる。
無視して歩いていると、チャラ男たちはキレだした。
「なぁ、早いとこ教えた方が良いと思うなぁ~」
ニヤニヤしながら男に手をつかまれる。
イライライライライラ
ついにイライラが治まらなくなったうち。
「しつこいねん!離せや、はげ!」
「・・・・・・・・・・・」
男2人は呆然としていた。
回りの目が痛い。
最悪・・・。
入学式からこんなんやん。