俺様王子のペット


準備を済ませ、時計を見ると

七時を指していた。

そろそろ出よ。

そう思い玄関へ向かう。

リビングには、あの女が居た。

「なぁ、ここのお金あんたのやで。」

「うん。いってくる。」

あの女は私の名前を呼ばない。

"胡桃"なんて名前。

愛情も何もないにきまってる。

うちは玄関をでた。

久しぶりに外へ出た。

「ふぅ~・・・。よしっ行こ!」

うちは駅へ歩いた。

家から駅までは徒歩5分でつく。

駅に到着し、電車を待つ。

この辺りは、あまり良い地域じゃない。

夜になるとよく不良達がたまる地域だった。

電車が駅に到着し、乗り換えをすまして

桃浦駅で降りる。

10分ほど歩くと、桃浦高校へ到着した。

回りを見渡すと、不良達が写真をとっていたり

お母さんと一緒に来てる者も居た。

一人で居るのは、うちくらいやった。

桃浦高校と書かれた門をくぐろうとしたときやった。


「なあ君メアド教えてやあっ♪」

「俺サトシ。♪」

「俺はシゲル♪」

いかにもチャラいですって感じの男2人が近づいてくる。

無視して歩いていると、チャラ男たちはキレだした。

「なぁ、早いとこ教えた方が良いと思うなぁ~」

ニヤニヤしながら男に手をつかまれる。

イライライライライラ

ついにイライラが治まらなくなったうち。

「しつこいねん!離せや、はげ!」

「・・・・・・・・・・・」

男2人は呆然としていた。

回りの目が痛い。

最悪・・・。

入学式からこんなんやん。

< 3 / 4 >

この作品をシェア

pagetop