俺様王子のペット
でもこれで良い。
これでうちに喋りかけるやつなんか
おらんと思う。
と思った矢先・・・。
「なぁ、お前名前なんて言うんや?」
振り返ると、またチャラ男やった。
しかも今度はヤバい方のチャラ男。
後ろに女が何人もおった。
(うう・・・。まじで無理なタイプや。)
「なぁ、はよ応えーや。」
「そうそう。龍哉に名前聞かれてんねんでー?」
「龍哉~♥こんなやつほっといていこ?♥」
「龍哉~♥ちゅうしよー?♥」
女たちが口ぐちに言う。
すると龍哉ってやつが・・・
「うっさいなあ・・・。」
チュッ
「これでええかあ?ちょいみんなあっち行ってて」
そう言って、うちと2人きりにさせた。
「なあ、名前教えてや。」
「無理。お前なんかに教えたくない。」
「ハハハッ。お前おもろいな。俺のペットにしたるわ。」
はあ???いきなり何を言い出すのかと思ったら
ペットにしたるわ???
こいつ、本間に嫌いや・・・。
「結構です。あと、きもい!」
そう言い残して、うちは校舎に向かった。
これがうちと龍哉の出会いやった。