「浮気彼氏に制裁を 〜悪魔と私の交換条件2」
ブーツのヒールを地面に強く打ち付ける。
わざとしている子どもっぽいそんな行為によって
カツッ カツッ
という軽やかな音がコンクリートにこだます。
一歩一歩進むにつれて、どんどん胸に靄がかかっていく気がした。
「ハハ…。」
ーー自分で決めたことなのに、今更後悔するなんて…。
そんな馬鹿な自分に、乾いた笑い声が口から漏れた。
あー本当に自分馬鹿だ。
馬鹿、馬鹿、馬鹿、馬鹿、馬鹿!!
私のあほんだら!