「浮気彼氏に制裁を 〜悪魔と私の交換条件2」
というか、こんなに広い道必要なわけ?!
住宅街なのに道幅が12mくらいあるよ!
二車線だし…。
ご丁寧に、綺麗にレンガが敷き詰められたオシャレな歩道まで設置されている。
誰も歩いてないのに、もったいな過ぎる!!
これだから金持ちは…!
心の中でそんな愚痴を零しながら、大き過ぎる家々の前を通過する。
そして私は、通りの突き当たりにある一際大きな家の前で足を止めた。
「えぇ…と、ここ?」
惚けた声を出して、目の前にそびえる豪邸を見つめる。
ノートの端を乱暴にちぎったメモに書かれた雑な地図と、辺りの様子を見比べてみる。
やっぱりここだ…。