「浮気彼氏に制裁を 〜悪魔と私の交換条件2」
「日南様、しばらくこちらでお待ちいただけますか?」
「…はい。」
ぶっちゃけこんな所に、一人でおいていかれるのは嫌だったが、さすがにそんなことは言えなかった。
「では私はこれで。」
メイドさんはそう言って小さく礼をすると、近くのドアに入って行ってしまった。
メイドさんが部屋に入ってしまったので仕方なく周りを見回す。
あまり気取っていない、北欧風の家具で統一されたエントランス。
思たより今風の内装に、少し親近感を覚える。
しかし高級ホテルのような品は合わせ持っているため、私の緊張は崩れない。