「浮気彼氏に制裁を 〜悪魔と私の交換条件2」
はぁ…
なんで私がこんな所に…。
自分がここにいることが今だに不思議でしょうがない。
そわそわと忙しなく目を動かしながら、ワンピースの裾をパッパッとはらう。
あれ?
私ははらった手に違和感を感じて手を止めた。
う、嘘でしょ…。
バッと後ろを振り返って違和感の正体を確認する。
あー…。
ちょうどお尻の辺りに入った裂け目。
中地は無事みたいだけど、シフォン生地のそれは綺麗に裂けている。
え、いつから?!
全然気づかなかったよ…。
家からだとすればこんな状態のまま電車に乗っていたことになる。
ハハハハハ…
いや、まさかね。
まさかまさか……
「そこ、もうちょっと破きたいよね。」
はい?
突如後ろから聞こえたゆる〜い声に、私はピタッと動きを止めた。