「浮気彼氏に制裁を 〜悪魔と私の交換条件2」
『優!』
ふとついこないだ別れを告げられた彼女のことを思い出す。
俺と並ぶには少し派手な彼女。
よく手入れされたアンティークゴールドの少し霞んだ明るい髪に、人形のように整った顔。
細くて長い手足はモデルのよう。
実和子を和風美人とするなら、彼女は洋風美人だろう。
見た目は幼い頃から見てきた実和子とは正反対だ。
そんな彼女が俺は初め苦手だった。
彼女の第一印象は、『男に媚びたような女』。
好きでもない男にヘラヘラ笑いかけて、親しそうに話す彼女が不思議だった。