「浮気彼氏に制裁を 〜悪魔と私の交換条件2」


それからしばらくして、彼女に告白され、俺たちは付き合い始めた。


尋常じゃなくモテる彼女はさぞ男性経験が豊富なのだろうと思っていたが、彼女にとって俺は初めての彼氏だったらしい。

デートを重ね、手を繋いだ時も、初めてキスをした時も、それがすべて彼女にとって初めての経験であることは、言われなくても彼女の反応で分かった。

俺が見ていた彼女のイメージは、塗り固められた偽りの像だった。


俺の隣で幸せそうな笑顔を浮かべている彼女を見ると、いつもどうしようもない罪悪感が俺を襲った。

どんなに彼女が俺を好きでも、どんなに俺が彼女を大切にしようと、
俺は彼女とは結婚できない。




俺には許嫁がいるから。


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