Second Secret
メールに気づいていないのか、先生からの返信はなかなか来なくて。


縛られて動けない私と。

それを少し離れたところで頬杖をつきながら眺めてる上城さん。

なんて変な状況が続いてた。


「あの、上城さん」


会話の内容を頭の中で探してた私が思いついたのは、とある相談。

多分一人で考えていても、どうしようもないから。


「私...先生以外の人に、キスされて」


そう改めて口に出すと胸が苦しすぎて。

泣きたくなんかないのに、勝手に涙が出る。

こんな話されても、困るかな。


私の様子を見て、一瞬困った表情を見せた上城さん。

でもその後すぐに、少しだけ笑った。
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