Second Secret
「あー、やっと来た。ちょっと待っててね」


そう言って上城さんは部屋を出て玄関へ向かった。

玄関先から聞こえるのは、先生の怒鳴り声。


「てめえ、今度こそぶっ殺す」

「あー怖い怖い」


会話くる声が近づいてきて、部屋の扉が開く。

先に入ってきたのは先生。

私の姿を見て、何を思うのかな。


先生は、明らかに怒った顔をしていた。

そして何も言わずに、私を縛っていたネクタイを解く。

何か言ってくれた方がまだいい、だって何を思ってるのかわるから。


先生が今、何を考えているのか全然わからない。

この状況をどう捉えてるんだろう。
< 127 / 235 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop