Second Secret
「何がごめんなさいなんだ」


先生にそう聞かれたけど、私自身もよくわからなかった。

謝りたいことがたくさんあったから。

でも、ごめんなさい。

あの人とのことは言えないから。


「あの...本当に捕まったわけじゃなくて、その、先生に仕事引き受けてほしくて、上城さんに協力してもらって...」


うまく言葉が見つからない。

伝わってるのかよくわからない。

とにかく、ごめんなさい。


「そんなことはわかってる、あいつが本気でこんなことする奴だとは思ってない」


なんだ、そっか。

つまんないなって呟く上城さん。

私は安心してた、先生に余計な心配をかけたんじゃないかと思ってたから。


これがこういう作戦なんだと、わかっていてくれてよかった。
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