Second Secret

「美容師の...」

「やっぱあいつか」


先生の言いぶりだと、あの人はきっと今までにも何かしらの問題を起こしてるんだろう。

悪いけど、納得。


でもそんなことよりも。

先生の手があったかくて、さっきから余計に涙が出てくるんだけど。

これは、どうやったら止まるんだろう。


「もしかして、さゆのこともあいつが言った...？」


内緒にしたほうがいいのか、別に言ってもいいのか迷ってたこと。

でも今となっては、別に言っても構わないと思うから。

私は黙ってゆっくり頷いた。


先生は、何とも言えない表情をしてた。

多分、あの人に対して怒ってるのと、裏切られた気分なのと。


複雑なんだろうな。