Second Secret
先生の言うとおり、私は何も考えられなくなって。

唇を離されたときには、ただ呆然と先生を見てるだけだった。


「それ、帰ってからやってよね。そんなの見せられたらさー...」

「それ以上言ったらぶっ飛ばすからな。お前は遊んでくれる女がたくさんいるだろ」

「誤解生むようなこと言うなよ。って、悠梨ちゃん、そんな目で見ないでよ」


先生の冗談なのかもしれないし、本当のことなのかもしれないけど。

一体、どれが本当の上城さんなのかわからないけど。


でも私にとって上城さんは、とてもいい人だから。

とても、大事な人だから。


どんな上城さんでも、それはそれでいいのかなって。
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