Second Secret
「いやー、教えてくれるのが秋原さんでよかったです。上城さんとかに教えてもらうなんてなったら怖いですからね」

「私は普通に教えてもらったけど」

「上城さん、秋原さんには甘いんですよ。ていうか俺に厳しいのもありますし」


それは否定しないかも。

まあ男女の違いもあるだろうけど、上城さんの私への態度と佐伯くんへの態度は全然違うし。

本当に、上城さんは私に甘くて優しい。


先生のことをからかってるのを見てるから、違う一面があるのはわかってるけど。

きっと佐伯くんへの態度は、そっちの面のせいなんだろうな。


「とりあえず、私の手が空いてるときに順番にやってくから」

「お願いしまーす」


にこにこ笑ってる佐伯くんに、不安しか感じない。
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