Second Secret
「いや、そっちじゃなくてこっちだってば」

「ああ!そうですよね」


予想通りすぎて、逆にもう諦めがつくけど。

佐伯くんは、心配になるくらい覚えが悪くて。

何をやるにも時間がかかった。


これでよく採用試験通ったなと思うけど、まあ私だって覚えがいい方ではないし。

私が通るくらいなんだから、別に変でもないか。


それよりも。

この調子だと、今日やろうと思ってたところまで教えると帰りが遅くなるな。

先生に連絡した方がいいかな。


仕事で帰りが遅くなるので、お腹すいたら冷凍してあるおかず食べてください。

そうメールを送って、ケータイを鞄にしまった。
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