Second Secret
結局帰りは遅くなって、それも予想以上に。

こんな遅くまで申し訳ないとか言ってる佐伯くんだけど、だってそうでもしなきゃ進んでいかないんだから。


いつまでもこのリストの内容が最後まで出来なければ、指導側に問題があると思われるし。

いや、問題はあるのかもしれないけど。

とにかく佐伯くんには頑張ってもらわなければ。


それに、早くこの指導係という仕事から離れたい。

自分の仕事もあるし、何よりわがままで心配性の彼氏を抱えてるから。


「さ、早く帰ろ」

もたもた帰りの支度をしてる佐伯くんをさりげなく急がせる。


早く帰って、先生に会いたいな。

ご飯もう食べたかな。


「飯行きます?今日のお礼に奢ります!」

「いやごめん、本気で遠慮しとくね」


えー、とか言ってる佐伯。

だって先生が待ってるんだもん。
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