Second Secret
そんな楽しい状況が変わったのは、しばらくした頃。

先生がトイレに行くと席を立ったとき。


「雅斗って昔はすげー遊んでたよな」

変な髪色の人が急にそう話し出した。


「おい、彼女さんいるんだからやめろよ」

「まあ昔の話だし、今は関係ないっしょ。ねー?」


とか言って同意を求めてくる。


そう、昔のことは別に関係ない。

誰にだって過去はあるし、その過去がどんなものであっても、今は今なわけだし。

例え先生が昔は遊んでいようが、今は私と付き合ってくれてる。


今はそんな先生じゃないってわかってるから。


関係ない、よね。
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