Second Secret
びっくりしたのは、もちろん私だけじゃなくて佐伯くんも。

完璧顔が固まっちゃってる。


「じゃ...じゃあ僕はこれで」


そう言い残して逃げるように出て行ってしまった。

二人きりになって、先生も私もしばらく何も言わなくて。

私なんか、顔を合わせたくなくて下を向いてる。


だから、急に腕を掴まれて引っ張られても、一体先生がどんな顔をしているのかはわからなかった。

どんどん進んで行ってしまうから、足がもつれそうになる。


嫌だと腕を振り払おうとしても、普通にしてたって敵わないのに、酔ってるせいで全く力が入らない。


辿り着いたっていうか、連れて来られたのはベッドの前で。

そのまま突き飛ばされるようにベッドに寝かされる。
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