Second Secret
ずっと驚きっぱなしで、何も言えない私。

布団に埋れた私に跨がって、冷たい目で私を見てる先生。


「どういうつもりだ」

「何がですか」

「どうせ俺への当てつけだろ」


何だ、わかってたんだ。

じゃあ私が怒ってるっていうのも、わかってるんだよね。

そうだよ、私は先生に腹を立てて、その当てつけにこんなことしたんだよ。


そんな自分が、本当は嫌で仕方ないんだよ。


「先生が私の話、聞いてくれないから」


先生にひどいことを言った私、それに怒った先生。

だからこそ、話を聞いて欲しかったのに。

そうだ、本当は、腹を立てる前は寂しかっただけなんだ。


その感情を思い出して、涙が出そうになる。
< 189 / 235 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop