Second Secret
「大体はアポなしで家に行くと、女いたよな」

「それはお前もだろ」


結局、関係ないともあるとも答えてないのに、話が始まってしまう。

無神経でしょ、普通に考えて。


関係ない、私には関係ない。

ずっとそう言い聞かせてた。


「まあ若気の至りってやつだな」

「でもあれは俺も驚いたけどな。ほら、何だっけ、えっと...ああ、さゆちゃん?」

「おい!」


さっきまで、この会話に入ってこなかった、隅っこに座ってた人が急に声を荒らげた。

何、どうしたの?

さっきまでベラベラ喋ってた変な髪色の人も、悪い、とか言って急に黙っちゃったし。


何、なんなの。

さゆちゃんって、誰?
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