Second Secret
「なら今聞いてやる」


何それ、だったら最初からちゃんと聞いて欲しかった。

もう今さら、あのときはひどいこと言ってごめんなさいなんて謝れない。


それをするには感情が変わりすぎてる。


「もういいです」

「よくねえ。お前は俺に何を言いたかったんだ」


せっかく迎えにきてくれたのに、会社に来られたら困るなんて言ってごめんなさい。

これからは少しでも早く帰れるようにするから。

本当は迎えにきてくれて、すごく嬉しかったんだよ。


言いたいことなら、こんなにいっぱいあったのに。

喧嘩なんてしたくなかったのに。

どうしたら元通りになるかって、多分、今ここで私が素直に全て話せばいいんだろうけど。
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