Second Secret
こんな態勢で、先生がこの態度で。

こんなこと前にもあったな、なんて思いながら、だからこそこの先が想像できる。


「あれは...ごめんなさい。話聞いてくれない先生に...何かその、腹が立って」

「だから、さっきも言ったけど、当て付けなんだろ」

「...ごめんなさい」


酔いがさめてくると、さっきのあれはどう考えても恥ずかしい。

佐伯くんにどんな顔をして会えばいいんだろう。


とにかくまず謝ろう。


「おい」


先生はそう言って、私をじっと見てる。

このままじゃきっと、何かしら始まりかねない。

とりあえずこの態勢から逃れる術を考えなければ。
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