Second Secret
思い返せば、案外あっという間だった。

今日やっと佐伯くんの教育リストを全て教え終えたのだ。

まだ不安なところもある、というか不安なところだらけだけど、あとはもう実践あるのみとしか言えない。


これでやっと、先生の仕事に集中できる。

予定よりも遅れ気味だし、早くやらせなければ。


「秋原さんちょっといいかな」


編集部長が私を呼んだけど、何だか嫌な予感しかしない。

何だろう、今から出ようと思ってたのに。


「何ですか」

「今から何する予定だった?」

「先生のところへ言って、進行確認をしようかと...」


まあ、先生のところって言っても、私の家でもあるけど。

そんなこと言えるわけない。

そしてこの話の流れだと、何かしら仕事を押し付けられるに違いない。
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