Second Secret
先生がトイレから戻ってきて、みんな何事もなかったかのようにまた楽しそうに話してる。

やっぱり、私以外は。


何か質問されても、適当に答えたり。

話を聞いていても、適当に相づちを打ったり。


話は全部、右から左。

頭の中は『さゆちゃん』でいっぱい。


どうして途中で止めなければならなかったのかが一番気になる。

みんなの中でその話がタブーになってるから?

私に聞かれたら、本当にマズいと思ったから?


そんな話の内容って、一体何なの。


あんなことされたら、割り切れるものも割り切れない。

昔は遊んでたっていうのは、辛うじて割り切れるとしても。


話の内容さえ分からないことを、どう割り切れっていうの。
< 20 / 235 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop