Second Secret
「ちょうど良かった。今、任せられそうなのは丁度短編抱え始めたばっかの秋原さんくらいしかいなくてね」


短編だろうが長編だろうが、別に何ら変わりないと思うけど。

むしろ今のは期限がかなり厳密に決められているから、いつも以上に大変だと思う。


それで仕事を任せるなんて、人選ミスだし。

それに何よりも。


編集部長の隣に立って、ニコニコこっちを見てる佐伯くんが何より気になる。

嫌な予感の原因はこれだ。


「作家担当の仕事を学ぶには、他の人の仕事の進行具合を見ると、秋原さんがいいと思うんだけど、どうかな」


まあ、まだ今回の作品は話がつい最近来たばかりで取りかかったばっかだし。

短編だから、長編の担当に付くよりも仕事期間が短くて効率がいいのかもしれないけど。


困ることが、ありすぎる。
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