Second Secret
先生の所へ向かう道中、だんだん心の中で気まずくなっていく私。

佐伯くんはいつ気づくだろう。

向かってるのが、この間、酔った私を送っていった家だってこと。


でもそれどころじゃなさそう、というか一度行っただけじゃあまり覚えていないのかもしれないけど。

ついに佐伯くんは、家の前に着いてようやくこの事態に気づいたらしい。


「あれ、あの、何か家に用事ありました?じゃあ、俺ここで待ってるんで」

「いや、あのね、一緒に来て」


不思議そうな、不信そうな顔をして、微妙な返事をしつつも佐伯くんは着いてきてくれた。

鍵を開けて中に入る。

一瞬、佐伯くんは多分躊躇ってたけど。


気にせずどんどん足を進める私。
< 204 / 235 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop