Second Secret
「すみません、これも仕事なので。一緒に見てるだけですから」

「お前はそれでいいわけ」


相当嫌そうな先生。

さっきから佐伯くんの方を見ないようにしてる。

そりゃ嫌かもしれないけど、これは仕方のないことだから。


そんなこと言ったら、わたしだって嫌だ。


「構いません、仕事なので」


あくまでも仕事モードの私。

それでいいのかって言われても、だってじゃあどうしたらいいの。


本当は、例え仕事でも先生と二人でいたいんだって言えばいい?

言えないよ、そんなこと。

恥ずかしいとかそういう問題もあるけど、仕事はちゃんとしたい。


先生がどう思おうが、佐伯くんにはここに来てもらうしかない。
< 206 / 235 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop