Second Secret
「そこで黙ってるだけなら仕事って言わねえぞ」


こっちを見もせずにそう言った先生。

佐伯くんを連れて来たことを怒ってる、これはただの八つ当たり。

キスしたのだって、私と佐伯くんをからかってるだけ。


「わかってます。現在の進行状況ですと...」


仕事の話を始めても、何となく気まずいと感じたのは、多分佐伯くんがまだ気まずいと思ってるから。

はっきり言って、先生がどんなことをしてくるのか私にはわからない。


また同じように、からかってキスしてくるかもしれない。

いつもみたいなセクハラをしてくるかもしれない。


そんな状況下にいる佐伯くんは、本当に可哀想だ。

これは後で先生に、ちゃんと怒らないといけないな。
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