Second Secret
「がっかりなんかしてないです。ただ、秋原さんの彼氏さんだと思ってた人が先生だとは思いませんでしたけど」

「まあまさか、編集者と作家が付き合ってるなんて思わないもんね」


私だってもしも先生と付き合ってなかったとしたら。

他の編集者とその人が担当してる作家さんが付き合ってるなんて聞いたら、びっくりするだろう。


自分自身、まさか担当作家と付き合うなんて想像もしてなかったし。


「先生に会えてよかったです、実はものすごく感動したんですよ。ずっとファンでしたからね」

「あんな人だけどね」

「まあ少し、びっくりすることが多かったですけど」


少し苦笑いの佐伯くん。

きっと見た目がどうこうとかいうよりも、目の前でキスが行われたことが一番びっくりしたんだろうな。
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