Second Secret
名刺にはご丁寧に、ケータイの番号とメールアドレスも書かれていたけど。

いや、だから何だって話。

そのまま手の中でぐしゃぐしゃと丸めてやった。


何だが余計に頭の中がグルグルしてしまった。


席に戻ると、またみんな楽しそうに話してる。

変な髪色の人は一瞬私を見て、すぐに目を逸らした。


ようやく帰るとなったのは、ここに来てから4時間も経ってからだった。

二次会やるぞとか誰かが話してたけど、先生が帰ると言ってくれたからよかった。


結局私と先生以外は二次会へ向かった。


「悪いな、付き合わせて」


悪い、なんて思ってたのに驚いた。

多分初めは思ってなかったけど、あまりの私の喋らなさに申し訳ないと思ったんだろうな。
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