Second Secret

「悠梨ちゃんさ、俺のこと嫌いでしょ」

「それ、関係ある話ですか」

「冷たいなー。ねえ、嫌いでしょ？」

「好きか嫌いかって言ったら、嫌いな方です」


違う、こんな話をしたいんじゃなくて。

何でこんなにも自分が焦ってるのか、自分自身でもよくわからない。


目の前のその人が、やっぱりねと笑っている姿に、苛立ちを感じてた。


「そんな顔しないでよ。はいはい、さゆちゃんのこと、話せばいいんでしょ」


急にその話題に触れて、いや、それを待ってたんだけど。

でも、心臓が急にうるさくなったように感じる。



「あいつ...雅斗さ、本当だったら、子どもがいたんだ」


何を言ってるのか、いつまでたっても理解できなかった。