Second Secret
「なあ、腕縛られるんなら、ネクタイとシャツどっちがいい?」


先生は何も知らない。

私がこんなにも、不安と罪悪感でいっぱいなこと。


さゆちゃんと先生には、本当は子どもがいた。

それって、軽く『遊んでた』っていうレベルのものじゃない。

だってもし、さゆちゃんが子どもを産んでたとしたら。


先生と結婚してたのかもしれない。


「なあ、聞いてんの?」

「どっちでもいいです」

「つまんねえ答えだな」


先生は私を捕まえる。

こうなるのは、いつものことだしもうわかってた。


私がどう答えたって、先生はこうするに決まってる。
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