Second Secret

「何、お前どうした？」


ほらね。

先生は私のことは何でもお見通しなんだ。

私は先生のこと、全然わからないのに。


でもやっぱり、先生には聞けない、聞きたくない。


「恥ずかしいんです、だから離してください」


こんな風に誤魔化すしかない自分が情けなかった。

先生にちゃんと聞く勇気と、もしも事実だったとしても、それを受け入れる覚悟があれば。

先生と目を合わせることができたのかもしれない。


「嘘つけ。お前この間から何か変だぞ」

すっかり忘れてた。

私の嘘は、先生に通用しないってこと。

ていうか今、この間からって言ったよね...？