Second Secret
というか、上城さんも上城さんだ。

先生がどう言ったかは知らないけど、そんな簡単に承諾していいものなんだろうか。


「信じられないです」

「そんなに仕事がしたいのか」

「そうじゃなくて、勝手にこういうことする先生が信じられないんです」


泊まりがよかったんなら、最初からそう言ってくれたらよかったのに。

いや、それを言われても、急に連休が取れるわけでもないんだけど。


そっか、先生はそれをわかってて。

自分が会社に言えば休みを取れると思ったから、勝手にこんなことしたんだ。

私に了解を得てからだったら、きっと私は先生を止めるだろうから。


だってそれじゃあ、自分じゃ無理だから、先生を使って休みを取ったみたいじゃん。
< 57 / 235 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop